
東武アーバンパークラインとJR常磐線が乗り入れる柏駅。西口には駅直結の柏高島屋ステーションモール(撮影:鼠入昌史)
いまから半世紀以上も昔の昭和40年代。まるでブームのように、日本中のあちこちに現れたものがあった。
駅前や市街地の一等地に建つ真新しい百貨店や大型ホテル。そのてっぺんで、あたり一帯を見下ろしながらクルクルと回転する、回転展望レストランだ。1964年に竣工したホテルニューオータニの「ブルースカイラウンジ」がブームの火付け役になったという。
柏の黄金時代を物語る駅前
そんな回転展望レストラン、1973年には柏にもお目見えする。同年10月、柏駅東口に開店したそごう柏店。そのてっぺんの14階に設けられたのだ。そごうはほかにも大宮や奈良、小倉などに回転展望レストランを備えた店舗をオープンしている。そごうのお得意だったのだろうか。
そごう柏店開店直後には、柏駅西口に高島屋がオープン。前後して、柏の市街地にはイトーヨーカドーに長崎屋、マルイといった大型商業施設が次々に現れた。柏駅に常磐線快速電車が停まるようになり、緩行線の地下鉄千代田線直通が始まったのもこの頃のこと。まさに、商都・柏の黄金時代であった。
トピックボードAD
有料会員限定記事
鉄道最前線の人気記事
無料会員登録はこちら
ログインはこちら