東武線「流山がライバル?」柏・豊四季の立ち位置 アーバンパークライン乗降首位の要衝駅の底力

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もともと柏は、水戸街道の小金宿と我孫子宿の間の寒村に過ぎなかった。それが、常磐線の柏駅開業によって都市化の第一歩。1911年にはアーバンパークラインの前身・千葉県営鉄道が開通、1923年には同じく前身の北総鉄道も乗り入れる。

そして、この現在のアーバンパークラインによって大宮・船橋方面との往来の便が向上、交通の要衝としての地位を高めて一層の都市化を促した。

柏の街が千葉県第5の人口を抱え、類い希なる存在感を放っているのは、常磐線だけの力にあらず。アーバンパークラインあってこそ、なのである。

東武柏駅 ホーム
大宮方面と船橋方面の列車が並ぶ。東武の柏駅は頭端式ホームで2面4線だ(撮影:鼠入昌史)

管区長「まだまだ負けていない」

では、そんな東武鉄道の柏駅、どんな駅なのだろうか。アーバンパークラインの藤の牛島―柏間を預かる東武柏駅管区の管区長にして、柏駅長を兼ねる保栖(ほずみ)文彦さんに聞いた。

「駅周辺に飲食店がたくさんあって、平日でもどこも人が多い大きな街です。お客さまの多くは乗り換えですよね。朝のラッシュ時などは、かなりのお客さまがJR線に乗り換えたり、また逆にJR線から東武に乗り換えられる方も多いです」(保栖管区長)

つくばエクスプレスが開業し、流山おおたかの森駅が進境著しいといっても、1日の乗降人員で見れば圧倒的に柏駅が優勢だ。

2023年度の1日平均乗降人員で、柏駅は14万1087人。東武全駅でも第6位に入る。流山おおたかの森駅は毎年2000人ペースで増加中とはいえ、1日平均6万2862人。柏駅の半分にも満たない。だから、保栖管区長も「勝ち負けではないのですが、まだまだ負けていません」と言うのだ。

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