日本の鉄道と違う、欧州「低床車」独自進化の背景 「低いホームで乗り降りしやすく」長年の課題解決
床面が低く乗り降りのしやすい「低床車」というと、トラムやバスといった都市交通を思い浮かべる人が多いだろう。車両の床が低く歩道からほぼノンステップ、あってもわずかな段差のみという低床車は、今や都市交通では一般的となり、日本でもかなり普及している。
低床化にいち早く取り組んできたヨーロッパ各国では、今やこういった都市交通のほとんどがノンステップ車両となった。古い車両は営業から退くか、低床車両を増結したり、車両自体を改造したりして対処している。
ヨーロッパの駅ホームは低い
日本の場合、一般的な鉄道はプラットホームが最低でも75cm程度の高さがあるため、バスや路面電車のような低床車を導入する理由はない。乗り降りしやすいよう床を低くした車両はあり、例えば東北地方を走るJRのE721系はホームの低い地方線区に対応するため、前モデルの701系と比べて床面を18cm低くしているが、それでも床の高さは95cmと、ほぼ1m近い。
しかしヨーロッパへ目を向けると、事情は異なってくる。ホームの高さは線路面から20~30cmくらいのところもあれば、日本と同様に高いところもある。
標準的な高さのホームならさておき、線路の高さほどの低いホームから標準的な床の高さの車両へ乗り込むためには、80cm近い高さを階段やステップを使って上ることになり、これは車いす利用者や高齢者のみならず、荷物を持っていれば難儀する高さだ。





















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