大苦戦の渋谷「道玄坂通」で一人勝ちする店の正体 ドンドン店が撤退、ドンキ運営・商業施設の実情

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

その通路沿いに飲食や小売のテナントが複数並び、2階にはジムや歯医者、ダンススクール、さらにその上階はオフィスやホテルになっている。 

文化村通りに面した入り口。新たな通路として街の回遊性を高めている(筆者撮影) 

パンパシ本丸の「ドンキ」が2度の閉店で“おドろき”を提供 

同施設の目玉は、パン・パシフィック本丸の「ドン・キホーテ」だ。開業当初はおドろき専門店「ドミセ」としてオープン。「ドン・キホーテ」のPB商品を中心に“おドろき”を届けるという新ブランドだった。 

しかしお客はまばらな状態が続き、2024年4月、店側から「大々的なオープンから1年を待たずして閉店という一番の『おドろき』を提供する事態になりました」という自虐的なリリースとともに閉店した。 

ドン・キホーテ
「オープン前に想定していた売上に届かない期間が続いた」と閉店理由を正直に伝えるリリース。渋谷本店との差別化に苦労しているようだ/出所:PPHIのリリース

その後、「キラキラドンキ」にリニューアル。Z世代やSNSを意識したブランドだったが、これもうまくいかず、数カ月足らずで閉店。2回目の“おドろき”を提供してくれた。 

現在は「MEGAドンキ渋谷別館」として営業しているが、やはり客入りは厳しいように見える。

次ページはこちら
関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事