定年後いつ「お金を使うだけの時代」に入るべきか 公的年金だけで生活できる人は少数派だが…
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資産運用はいつまで続ければいいのでしょうか(写真:Luce/PIXTA)
退職後に、公的年金だけで生活していける人というのは少数派なはずです。ならば、年金に加え、いくらお金があれば、老後を不自由なく暮らしていけるのでしょうか。年金にいくら上乗せするのかを、どうやって出せばいいのでしょう?
そこで本記事では、フィンウェル研究所の代表、野尻哲史氏の著書『100歳まで生きても資産を枯渇させない方法』より一部を抜粋、再編集し、退職後に必要なお金の出し方を紹介していきます。
人生を3つのステージに分けて考える
人生を100歳までと想定したとき、資産運用はいつまで続ければいいのでしょうか。もちろん100歳まで継続してもいいのですが、歳を重ねれば認知・判断能力が低下することも考えられます。保守的に計画を立てるなら、どこかの時点で資産運用から完全撤退することも想定しておくべきです。
私は、退職してから80歳までの期間を「退職後の生活の前半戦」とし、現役時代からの資産運用を継続しながら一部を取り崩していく、「使いながら運用する時代」とすることをおすすめします。
80歳から100歳までの20年間は、「退職後の生活の後半戦」になります。それまで運用してきた資産をすべて売却し、残りの20年間は預金を取り崩しながら生活する「使うだけの時代」です。
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