10年前にエヌビディア株を買えた「最強の投資術」 "Win95の父"が説くメタトレンド分析の威力

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10年、20年、あるいはそれ以上の時間をかけて社会・経済・技術基盤そのものを変えてしまうような巨大な時代のうねりを指します。

メタトレンドは「社会全体がどの方向へ向かうのか」を大局的にとらえるための概念です。このメタトレンドをなるべく早い段階で把握し、時代の大きなうねりに乗じて成長していく業界や企業を狙って投資する。この長期的かつ大局的な視点を活用する投資手法が、私が提案する「メタトレンド投資」です。

短期的な株価予想も、マクロな経済予測も当てにならないし、これまで以上に予測が困難な時代だからこそ、長期視点に立った「メタトレンド」が投資において強力な武器となるのです。

「AIが来る」というメタトレンド

メタトレンドについての大まかな説明が終わったところで、実際のメタトレンドがどのように現れるか、その一例として「AIブーム」の流れを取り上げてみましょう。

2022年12月、生成AI「ChatGPT」が発表され、空前のAIブームがはじまりました。そして、ChatGPTなどの生成AIには半導体メーカー・NVIDIA製のGPU(半導体チップ)が不可欠な存在であり、これがNVIDIAを一気に脚光を浴びる存在へと押し上げました。

2023年初頭以降、AIブームを受け、NVIDIAは株価・知名度ともに大幅に上昇していきます。いまやその時価総額は3兆6000億ドルを突破。世界の時価総額ランキングではAppleを抜いて1位に(どちらも2024年11月7日時点)。MicrosoftやAmazon、Tesla、Metaなど錚々たる巨大企業を追い抜く規模に成長しました。

このようなNVIDIAの躍進を見ると「もし10年前にNVIDIA株に投資していたら、いまごろ大儲けしていたのに」などと思う方もいるかもしれません。

ただ、それはあくまでも「if」の話。実際問題、当時からNVIDIAやAIのメタトレンドを正確に読んでいた人はほとんどいなかったでしょう。

ところが、今から13年前、2012年ごろにはAI研究の最前線にいた人たちの間では「これからAIは確実に伸びる」という認識は当たり前になりつつありました。

2012年ごろのAI業界では一体何が起きていたのでしょうか。

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中島 聡 エンジニア、起業家、投資家

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なかじま さとし / Satoshi Nakajima

1960年生まれ。米国シアトル在住。早稲田大学大学院理工学研究科修了。米ワシントン大学でMBAを取得。早稲田大学大学院修了後、NTTの電気通信研究所に入社し、わずか1年で設立間もないマイクロソフト日本法人へ転職。3年後、米国本社へ移り、Windows 95、Windows98、Internet Explorer 3.0/4.0のチーフアーキテクトなどを務めた。現在は、シンギュラリティ・ソサエティ(2018年8月設立)代表理事としてAI時代をリードできる人材育成に取り組む。著書『なぜ、あなたの仕事は終わらないのか』(文響社)。

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