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目の花粉症「まぶたに塗る新薬」登場で大きく進歩 目薬との使い分けやセルフケアを専門家が解説

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とはいえ、点眼の抗アレルギー薬は、1日2回のタイプもあるが、多いのは1日4回のタイプだ。日中は仕事に追われて、つい使うのを忘れてしまうこともあるだろう。

そうした忙しい人や点眼が苦手な人に向いているのが、2024年5月に発売された、まぶたに塗るクリームタイプのアレルギー性結膜炎治療薬(商品名:アレジオン眼瞼クリーム)だ。世界初だという。

1日1回まぶたに塗るだけ

このクリーム製剤は、上下のまぶたに塗ることで、薬の成分が皮膚を通過して目の中(結膜)まで届き、その作用が24時間継続する。つまり、使用回数は1日1回だけですむ。

「効果については、点眼の抗アレルギー薬と同程度と報告されています。点眼薬の使用回数を守れないのであれば、1日1回の使用ですむクリームタイプのほうが、かゆみなどの症状を抑える効果が出やすいといえます」(三村医師)

使い方は適量(約1.3cm)のクリームを指先に出し、上下のまぶたに半量ずつやさしくなじませるだけ。毎日同じタイミングで塗ったほうがいいので、夜に塗るのが三村医師のおすすめだという。

「お風呂上がりにスキンケアをするタイミングだと、忘れにくいと思います。化粧水や乳液などで保湿をして、最後にクリームを塗ってください。数十分で結膜まで吸収されていくので、朝起きたときに顔を洗っても効果がなくなることはありません」(三村医師)

クリーム製剤は、点眼薬が苦手な子どもや寝たきりの高齢者にも向いている。発売から1年経っていないが、現在のところ問題となるような副作用は報告されていない。

「アレルギー性結膜炎に対しては、これまで塗るタイプの抗アレルギー薬がなく、点眼薬が苦手な患者さんには、ほかに治療の手立てがありませんでした。クリームタイプの抗アレルギー薬は、眼科医にとっても待望の薬です」(三村医師)

花粉症で病院に行く場合、眼科や耳鼻科、アレルギー科を受診することが多いが、クリームタイプの抗アレルギー薬はどこでも処方してもらえるのだろうか。

「医師から提案がなくても、頼めば処方してもらえるはずです。当院も患者さんのほうから『クリーム製剤を使ってみたい』と言われるケースが増えています」

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