コロナ禍で激増「足をめぐる」深刻症状の後始末 気づかぬうちに「テレワーク足」になっている

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ところが小さな負荷を与えすぎると、壊すほうが多くなってしまうのです。そうなると、骨を「作る・壊す」のバランスが崩れ、疲労骨折が起きてしまうことがあります。

初期の疲労骨折は、MRI(磁気共鳴画像法)検査でもしないことにはわかりません。普通のレントゲン検査では写らないので、整形外科で痛みを訴えても「何ともありません」と言われてしまうことが多いのです。

2週間ぐらいたっても痛みが続くので再度レントゲンを撮ってもらい、初見時との変化をみて疲労骨折が初めてわかることになります。

「裸足=健康にいい」わけではない

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自宅で運動するときには、体への衝撃を和らげるためにマットを敷きましょう(近所への騒音対策にもなります)。

マットを敷いたうえで、室内用の運動靴もはくことで、足へのダメージが減らせます。家の床は地面ほど硬くないので、スニーカーよりも軽い靴でだいじょうぶです。

靴下だけよりもスリッパ、スリッパよりも室内シューズがより安心です。靴は足を守るためのツールですから、使用用途によってかえてください。

「ベアフット」という言葉をご存じでしょうか。直訳すると「裸足」です。近年は「ベアフットシューズ」などと言われて、裸足のような感覚で走れる靴も出ています。

けれども、「裸足=健康にいい」わけではありません。足の骨格構造が弱い人が裸足で生活すると、親指の付け根、甲、かかとに負担がかかって、痛み出す可能性があります。ずっと裸足で過ごすのは、足にけっしていいことではありません。

桑原 靖 「足のクリニック表参道」 院長

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くわはら やすし / Yasushi Kuwahara

「足のクリニック表参道」 院長。2004年埼玉医科大学医学部卒業。同大学病院形成外科で外来医長、フットケアの担当医として勤務。13年東京・表参道に日本では数少ない足専門クリニックを開業。専門医、専門メディカルスタッフによるチームで、足の総合的な治療とケアを行う。日本フットケア・足病医学会評議員。

【足のクリニック表参道】https://ashi-clinic.jp/

 

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