「外反母趾」女性に多く、男性に少ない"意外理由" 女性は自分の足が弱いということを気に留めて
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「足の問題傾向」は性別によって異なるという(写真:buritora/PIXTA)
「外反母趾」に悩む女性は多くいますが、男性で「外反母趾」に苦しんでいる人というのはあまり聞いたことがありません。「足のクリニック表参道」 院長の桑原靖先生によれば、その理由は「男性はハイヒールを履かないから」という単純なものだけではなく、性差による違いが大きいそうです。
そんな桑原氏の著書『外反母趾と足底腱膜炎 自力でできるリセット法』から、外反母趾が起こるメカニズムと、足の裏に見る意外な「性別の差」について、一部を抜粋・編集してお届けします。
「足の問題傾向」は性別によって異なる
足には性差があります。もちろん傾向にすぎないので、全員に当てはまるわけではないのですが、知っておくことで自分の足の弱点をより深く理解することができると思います。
私のクリニックに来る方の4分の3は女性です。女性のほうが足のトラブルに見舞われる率が高いのです。
足は緻密な構造をしていて、骨をつなぎとめる靱帯や筋肉が多いことも特徴です。パーツが多いものが壊れやすいのは道理です。
さらに女性の足の靱帯や骨格構造は柔らかいので、アーチが男性よりも崩れやすいのです。「外反母趾」が圧倒的に女性に多いのは、そのためです。もちろん男性でも足の骨格構造が弱い人はいて、そういう人は外反母趾になります。
さらに、女性が出産するときには、骨盤を緩める「リラキシン」というホルモンが分泌されます。このホルモンが足にも作用するので、足の靱帯も緩むことになり、その結果、足のアーチの形も変わります。そのせいで、産後から足のトラブルを抱える女性が急増します。
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