「サーチGPT」使える人と使えない人に出る圧倒差 情報収集の仕方はこれから劇的に変わっていく

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これに対するサーチGPTの回答は、つぎのようなものだった。

2008年の日経平均株価とダウ平均株価の動きに基づいて、文章を補完します。
・日経平均株価:2008年7月初め: 日経平均株価は約13,000円程度で推移していました。2008年12月末: 日経平均株価は約8,600円程度まで下落しました。
・ダウ平均株価:2008年7月初め: ダウ平均株価は約1万1300ドル程度でした。2008年12月末: ダウ平均株価は約8776ドル程度に下落しました。
下落率の計算:日経平均の下落率は約66%(1万3000円から8600円への下落)。ダウ平均の下落率は約78%(1万1300ドルから8776ドルへの下落)。
・完成した文章
「2008年12月末の日経平均株価は8,600円程度と、7月初めの13,000円程度の約66%になった。アメリカのダウ平均株価は、同期間に約11,300ドルから約8776ドルへと78%になった」

ハルシネーションの問題にも対処可能

「リーマンショック以降の日米の株価の動きについて説明してください」というような聞き方では、自分が知りたいと思うことに対して、答えが得られない場合がある。知りたいのが日米のどちらの下落率が大きかったかということであれば、そのことに絞って聞くことが必要だ。

だから、知りたいことをブランクにして「そこを埋めてください」という上記の聞き方は有用だ。

以上の方法をとることによって、検索エンジンよりも遥かに効率的に情報収集を行うことができる。

サーチGPTは、データの出所のウェブサイトURLは提示してくれる(提示されていない場合、要請すれば示してくれる)。そこで、必要ならそのサイトを開いて調べてみればよい。これによって、ハルシネーションの問題に対処することができる。

ただし、実際には、サイトをいちいち調べるのは面倒だ。

そこで、別の方法で同じことを聞いて矛盾しない答えが得られたら、その答えは一応信頼できると評価してもよいだろう。公開する論文などでない場合には、こうした簡便法をとることも考えられる。

重要なのは、自分は何を知りたいのかを、明確にすることである。そして適切な質問をすることが必要なのである。

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