「せっかくいい社内制度があるのに…」「なぜ、社員の行動につながらない?」生産性が全然上がらない"残念な組織"は「カルチャーへの投資」が不十分だ!「人的資本経営」の専門家が指摘する"2つの大事なポイント"は?
私は「心理的安全性」を高めるために数多くの企業をサポートしてきました。
そこで痛感したのが、「心理的安全性」が高まると、コミュニケーションが格段に増え、挑戦が増え、情報の共有がより丁寧に、しっかり行われるようになるということです。
仕事上の知恵やノウハウがしっかり共有され、個人のノウハウが「みんなのノウハウ」になる。そして結果として、人的資本を組織的人的資本に転換する契機が増えるのです。
このような「高い心理的安全性」に支えられた「つながり」を、個人間、チーム間に培っていくことで、「健全な組織カルチャー」は育っていきます。
逆に言うと、この「土台」がなければ、せっかく社員各個人が「素晴らしい人的資本」を持っていても、組織として活用することができません。
この2つが「健全な組織カルチャー」を作るために必須要素なのです。
「個人」と「集団」の2つに同時に投資する
これまでも別の記事(「100万人足りない」"超人手不足時代"到来の衝撃)で、人口減による社会全体の人手不足を解消することの困難さに言及してきました。
たしかに「社会全体」なら難しいのは事実ですが、「各企業単位」であれば人手不足の課題解消は、やりようによっては可能です。
それは「個人」と「集団」の2つに同時に投資を行うことです。
投資には2種類あり、ひとつが、個人のスキルや経験などへの投資、つまり「個人への投資」。ここには、リスキリングやキャリアプラン構築などが入ってくるでしょう。
もうひとつが、本記事で紹介した、個人のスキルや経験、意思をうまく束ねて組織力にするための「カルチャー・集団への投資」です。
「人間の創造性」と「集団の力」の2つの伸びしろを活かすことで、「優秀な人が集まる・辞めない会社」になり、それが企業の人手不足解消にもつながっていくーー「人的資本経営専門家」としてさまざまな企業を研究・分析してきた私は、そう確信しています。
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