「せっかくいい社内制度があるのに…」「なぜ、社員の行動につながらない?」生産性が全然上がらない"残念な組織"は「カルチャーへの投資」が不十分だ!「人的資本経営」の専門家が指摘する"2つの大事なポイント"は?

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【2】「心理的安全性」を高めて、個人やチーム間の結びつきを強固にする

2つめの必須要素が「心理的安全性」を高めて、個人やチーム間の結びつきを強固にすることです。

こう書くと、「なんだ、そんなの当たり前じゃないか」と思われるかもしれませんが、大事なのはその「質」です。

ここで言う「個人やチーム間の結びつき」とは、端的にいえば「高い心理的安全性」によってつながっている・まとまっている人間関係のことです。

「心理的安全性」が高い状態とは、端的にいえば、「自分の考えや意見などを組織のメンバーの誰とでも率直に言い合える状態」だと、私は定義しています。

これは「仲良しのチーム」や「ぬるいチーム」とは違います

「挑戦したい」「学びたい」を言える職場の雰囲気か?

たとえば、「心理的安全性」が担保されていない組織では、

「上司の顔色を気にして、本音が言えない……」
「同僚に嫌われるのが怖くて、単刀直入に反論できない……」
「叱責が怖くて、失敗の報告をしにくい……」


 といったことがしばしば起こります。

しかし、「心理的安全性」が高い組織には、そういったことを誰にでも言える「安心感」があります。たとえば、

「こんなことに挑戦してみたいのですが……」
「こんなことを学んでみたいのですが……」


 などといった、「個人の内発的動機」にもとづく「スキル開発についての発言」を発しやすい環境が生まれたりします。

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