週6出勤「102歳の薬剤師」が毎日"必ず食べるもの" 今も現役の彼女が行う「健康ルーティン」を公開

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「この薬局には、元気な方はいらっしゃいません。疲れがとれないとか、湿疹ができるとか、何かしら不調を抱えている人たち。今の若い人たち、といっても私から見たら50代60代の人たちですが、とにかく日常が忙しすぎるなあと思います」

幡本圭佐さん
「ゆったりすることが大切」と話す幡本さん(東洋経済オンライン編集部撮影)

現代は「誘惑が多すぎる」

しかし忙しすぎるというならば、朝から晩まで働き、「企業戦士」と呼ばれた昭和のサラリーマンもそうである。

幡本さんは「昭和と令和の50代60代では考え方が違うのでしょうけれど、今の人たちは仕事もちゃんとしながら自分の楽しみも絶対に大事にしたいという人が多い。だから、公私ともに忙しいんですね」と話す。

昭和の時代は確かに猛烈に働いていたけれど、今の時代ほど世の中にレジャーや遊びがあふれていなかった。そのぶん、体を休めることができたと幡本さんは考える。

「今は楽しいこともおいしいものもたくさんあって、誘惑が多すぎます。睡眠時間を削っても食事をおろそかにしても、楽しいことに引き寄せられていってしまうのは仕方ないかもしれません。でも、自分の楽しみだからといって、外食ばかりしたり休みの日も出かけてばかりいたりすると、やっぱり体に堪えてくる。体は正直です。たまには家でゆっくりご飯を食べて、1時間でも体を休める時間を作ってほしいですね」

長寿の金言連載
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「ゆっくり過ごすことが大事」と言う幡本さんは、何事もあわてないことを心がけている。あわてて歩くと転んでしまうし、仕事でも時間に追われるとミスも増える。出かけるとき、幡本さんは自分の歩ける速度を守っている。

「駅と家のそばの停留所を結ぶバスは、1時間に1、2本しかありません。でも、それに無理に合わせるのではなく、タイミングよくバスが来たら乗って、来なかったら歩くことにしています。バスに乗れなくても、若い人の倍の時間はかかりますが、ゆっくり歩けば着きますから、あわてません

いつも自分の歩ける速度で歩いて、あわてない。人生後半戦の“歩き方”として心にとどめておきたい。

【写真を見る】えっ、それでいいの? 102歳の“現役”すぎる幡本さんが「毎日食べているもの」(8枚)
桜井 美貴子 ライター・編集者

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さくらい みきこ / Mikiko Sakurai

1965年生まれ。秋田県出身。出版社勤務の後、フリーランスの編集・ライターとして独立。医療、カネ、性などさまざまなテーマで取材、執筆を続けている。生活実用をはじめとした書籍の企画編集、人物インタビューなど、硬軟の現場を渡り歩く。

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