週6出勤「102歳の薬剤師」が毎日"必ず食べるもの" 今も現役の彼女が行う「健康ルーティン」を公開

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睡眠は最低でも7時間は取るようにしています。ベッドに入ったらすぐに寝られちゃう。夜中、おトイレに1回起きるようになったのは、100歳を過ぎたあたりからですね。ベッドに戻るとすぐに眠りの世界へ。ごくたまに寝つけない夜もありますが、『今は寝る時間』と自分に言い聞かせて、寝てしまいます」

ブリッジ2本、部分入れ歯2本以外は「自分の歯」

目・耳・歯の機能は「お古なりに」(幡本さん)、日常生活を送るのに支障ないくらいに保たれているが、実は、10年ほど前に眼底出血を経験している。

朝起きると、壁が白い壁が赤く見えた。鏡を見たら目が真っ赤になっている。これはただ事ではない。眼科に駆け込むと、眼底出血だった。「数カ月で改善しますよ」と言われたが、数週間もしないうちに回復して医師を驚かせた。

今は日常生活はメガネでなんとかなっている。耳は難聴もなく、歯はブリッジ2本、部分入れ歯2本以外はすべて自分の歯だ。

幡本圭佐さん
注文してくださったお客さまにお礼状を欠かさない(東洋経済オンライン編集部撮影)

幡本さんにとって「健康」は自分のためだけではなく、薬局のお客さんのためという思いも強い。この道70余年、薬剤師としての職業意識の高さゆえだ。

開店当初は医薬品を一式そろえ、日常雑貨も扱っていたが、その後、漢方薬を学び、50歳のときに東京医科大学の漢方特別講座の課程を修了。幡本さんは漢方薬の調剤ができるようになり、現在の漢方薬に特化した薬局に切り替えた。

「お客さまの健康を支えるのが仕事ですから、私がよたよたしていては申し訳ありません。何十年来の常連のお客さまは高齢者も多い。『おかげさまで元気になりました』と言われると、とてもうれしくて、この仕事を選んでよかったなあと幸せを感じます」

戦後の高度成長期から働き方改革が問われる令和の現在まで、幡本さんは働き盛りの世代からその後の高齢者世代まで、薬剤師の目でお客さんの健康を見守り続けてきた。時代の変化はどう映っているのだろうか?

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