日本はいかにして「高級チョコ大国」になったのか 1990年代後半から高級店の進出が始まった

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(写真:Bonjour/PIXTA)
1990年代後半から2000年代初頭にかけて、日本に訪れた高級チョコレートブーム。海外の著名ショコラティエたちが次々と店舗を構え、特に東京・銀座を中心に新しい味と文化が花開きました。
本稿では、時代ごとに輝かしい時代を振り返りながら、ブームを牽引した店々やイベントの魅力を紹介します(本記事は、『チョコレートと日本人』から一部抜粋・再構成してお届けします)。

日本に高級チョコレートが到来したのはいつ?

日本に高級チョコレートブームが到来したのは、1990年代後半から2000年代初頭のことです。海外のショコラティエが続々と日本に店を開き、特に東京・銀座は高級チョコレートブームを牽引する街となりました。

熱心なチョコレート愛好家だった私は、輝くようなあの時代のことを鮮明に覚えています。新しいチョコレート店がオープンするたびに心が躍り、毎日のように情報を追いかけたあの頃を思い出しながら、1998年から2009年にかけての出来事を振り返ってみることにしましょう。

【写真】どれだけ食べたことがある?日本で人気を集めた高級チョコレートの数々

<1998年〜1999年>

ラ・メゾン・デュ・ショコラ

まずは1998年、東京・表参道にフランス・パリの有名なチョコレート専門店「ラ・メゾン・デュ・ショコラ」がオープンしました。場所は、表参道交差点近くにあった「ハナエ・モリビル」の1階です。丹下健三さんの設計による「ハナエ・モリビル」は、今は取り壊されてなくなりましたが、今も美しいガラス張りの建物の面影とともに、チョコレートを買いに表参道へ出かけたときの、ときめくような気持ちを覚えています。

(写真:ラ・メゾン・デュ・ショコラ提供)
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