東大生語る「受験の攻略」に"ニュース"は不可欠だ 論点が分かると、様々な時事ネタが理解できる

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これらの問題に対応できた東大をはじめとする難関大に合格した受験生は、日頃からニュースを見て、教養を身につけていました。その多くは、小さいころから新聞や報道番組などでニュースに触れ、「なにが論点なのか」をしっかり理解するよう心掛けています。書籍を読んだり、ノートにまとめたり、人とディスカッションなどをすることで、論点を考えつつニュースを読み解いているのです。

こうして身の回りのニュースから知識を得て、日頃から考えるクセをつけているからこそ、彼ら・彼女たちは東大に合格するだけの知識や思考力を身につけることができたのだとも言えるでしょう。

次々と生まれるニュースの変わらぬ論点

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世の中では次々とニュースが生まれ、どんどん情報が更新されていきます。しかし、不思議なことに、その大元にある論点はそれほど変わりません。

生成AIやディープフェイクの規制に関する議論は、これまでも最新のテクノロジーが生まれるたびに直面してきた問題ですし、社会保険費の高騰や各業界の人手不足などはいずれも少子高齢化に端を発する問題です。輸入食料品の安全性が問われるような事件があるたびに、日本の食料自給率は低くていいのかということが議論になります。

事件も議論の中身も、その時々で変わりますが、本質的な論点である「少子高齢化」や「日本の食料自給率」というテーマ自体は変わりません。

その問題の本質さえ押さえていれば、どのようなニュースも同じ文脈の中で理解できます。学校側としても、個々の出来事に関する細かい知識を聞いているのではなく、「なにが論点か」を正しく把握できているのかをみています。

東大に合格した受験生たちは、この論点を正しく把握できていたからこそ、さまざまな時事ネタが絡んだ入試にも対応できたのです。受験対策としてニュースを日々追いながら、何が本質的な論点なのかも、ぜひ意識して考えてみてください。

西岡 壱誠 現役東大生・ドラゴン桜2編集担当

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にしおか いっせい / Issei Nishioka

1996年生まれ。偏差値35から東大を目指すも、現役・一浪と、2年連続で不合格。崖っぷちの状況で開発した「独学術」で偏差値70、東大模試で全国4位になり、東大合格を果たす。

そのノウハウを全国の学生や学校の教師たちに伝えるため、2020年に株式会社カルペ・ディエムを設立。全国の高校で高校生に思考法・勉強法を教えているほか、教師には指導法のコンサルティングを行っている。また、YouTubeチャンネル「スマホ学園」を運営、約1万人の登録者に勉強の楽しさを伝えている。

著書『東大読書』『東大作文』『東大思考』『東大独学』(いずれも東洋経済新報社)はシリーズ累計40万部のベストセラーになった。

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