東大生語る「受験の攻略」に"ニュース"は不可欠だ 論点が分かると、様々な時事ネタが理解できる

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中学入試や高校入試はもちろん、東大をはじめとする有名大学の入学試験でも、時事ネタを反映したような問題は多数出題されています。

たとえば、「シャッター通り商店街はなぜ増えているのか」「なぜコンビニではカットフルーツが人気なのか」といったテーマが地理の問題で出題されたりしますし、現在のウクライナ情勢を踏まえた問題が世界史で出題されることもあります。

「原発の再稼働についてどのように考えればいいか」「若者の投票率が低いことをどのようにとらえればいいか」といった社会課題が、国語の評論文のテーマになることも非常に多いです。

文理問わず時事ネタは絡む

もっと言えば、国語と社会だけではありません。「自国民第一主義がどんどん主流になっている世の中をどのように乗り越えればいいか」というテーマが英語の長文読解問題で出題されたこともあります。

理科では、日本人のノーベル賞受賞や、宇宙開発における成果、あるいは自然災害など、その年の出来事に着想を得た問題が多く出題されています。

このように文系・理系を問わず、さまざまな時事ネタに絡めた問題が出題されています。

最近は、この傾向がより強くなっています。大学入試改革の一環で、センター試験から共通テストになり、「新聞で載っているようなテーマを使った入試問題の出題」は増加傾向にあります。試験で高得点を取るためには、参考書の内容を覚えるのと同じくらい、新聞やニュースで時事ネタを押さえる必要があるのです。

東京大学は、その最たる例です。東大の入試には国語、英語、社会、理科、そして数学においてさえ、その当時の世相を反映したような問題が出題され、毎年のように世間を賑わせています。

例えば、東大の有名な入試問題に、「円周率が3.05より大きいことを証明せよ」という数学の問題があります。これは、その当時の「ゆとり教育」をめぐる議論のなかで、「円周率を3.14ではなく3と教えていいのか?」という考えがあったことに対する、出題だといわれています。

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