そして4階はバスルームだ。「壁を作るのは面倒くさいんで、多分カーテンを吊るすぐらいです」。
洞穴のような籠り感があり、壁の装飾が迫ってくる不思議な空間だ。この4階から屋上へ出る。
不思議な光景が広がる屋上
屋上に出ると、見たことのない景色が広がる。
外から見えるギザギザは、屋上を囲む低い縁部分だった。雨どいの役割を担う、大きなコンクリート装飾もある。背後に立つ高層ビルを感じながら、丹下健三が設計した駐日クウェート大使館や東京の街並みをのびのび堪能した。
ちなみに屋上のコンクリートは雨に当たるため、防水施工をするのが一般的だ。しかし蟻鱒鳶ルのコンクリートは耐久性があり防水性も高い。内部で使われたコンクリートは、屋上でもそのまま使われている。
コンクリートの装飾が溢れる蟻鱒鳶ル。そこには岡さんによるコンクリート建築の即興的な作り方が関係する。
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