ヤギ5頭飼って知った「意外と戦闘的」な食事風景 「頭突きで草の争奪戦」見守る日々をイラストで
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ヤギたちにあげるために刈り取る草が濡れたものばかりになるのはどうやら好ましくないようで、干し草をあげると待ってましたとばかりにむしゃぶりついてくる(写真はイメージです:LuboIvanko/PIXTA)
小豆島で暮らす文筆家・イラストレーターの内澤旬子さんは、庭の除草のためにヤギを飼い始めたものの、いつしかヤギ好みの雑草・雑木を求めて島中を探し回ることに……。
5頭のヤギたち(カヨ、茶太郎、玉太郎、銀角、雫)との暮らしを綴った前代未聞のヤギ飼いイラストルポ『私はヤギになりたい』(山と溪谷社)から一部を紹介します。
戦闘的食事スタイル
7月の大雨は、小豆島では私が心配するほどの量にはならなかったが、晴れの日がとても少なかったためか、地面がグズグズになった。雨が降れば草は濡れる。
ヤギたちにあげるために刈り取る草が濡れたものばかりになるのはどうやら好ましくないようで、干し草をあげると待ってましたとばかりにむしゃぶりついてくる。濡れた草のなにが良くないのか、よくわからないままに、雨の日は干し草をたくさんあげるようにしている。
屋根のある部分はそう広くないので、刈ってきた草や枝葉を置く餌場は雨の当たる場所にある。晴れの日は良いのだが雨が続くと不憫である。干し草は屋根下のスペースにコンテナを並べて与えている。
餌場にも屋根をつけてあげたいのはやまやまなのであるが、なかなか難しい。原因は5頭の戦闘的食事スタイルにある。仲良くみんなで並んで食べてくれればいいのであるが、そんな状態は1分たりとて保持されたことがない。
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(画像:『私はヤギになりたい』より)
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