諦めるな受験生「実は1月こそ成績が伸びる」根拠 E判定から逆転合格は可能!ただしNG行為も

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もちろん、「不合格になっているかもしれないから不安だ」とか「採点して間違いを見つけたら、すごくマイナスな気持ちになるから嫌だ」とか、そういう気持ちはよくわかります。でも、これは自分の弱点と向き合う最後のチャンスです。

何か間違って覚えていることや忘れてしまっていることがあったとして、ここで向き合わなければ、第1志望の入試でまた同じ間違いをしてしまう可能性はとても高いです。ここで見たくないものを見ることができるか、向き合えるかどうかが、合否を分けるかもしれないわけです。

実際、大学入試において「問題被り」は意外と多いです。共通テストで出題されていた問題が別の大学の問題で出たとか、この大学の入試で出題されていたテーマが別の大学でも選ばれていたとか、そういうことはよくあります。

大学入試はその時期のトレンドに合わせて問題を作る傾向があるため、偶然ではなく必然的に問題が被ることがあるわけです(例えば2023~2024年の入試ではコロナに関するテーマの文章が国語の評論文で多かった、など)。受けた大学の入試問題をしっかりと復習することで、別の大学の入試に対応できるようになるというのは、珍しい話ではないのです。

ですから絶対に、試験が終わってから、振り返りを行いましょう。「この問題はよくできた」「ここで時間をロスしてしまったのが痛かった」というように、自分の試験中の行動を振り返ってみるのです。

KPTフォーマットを使って振り返る

その際におすすめなのは、「KPTフォーマット」と呼ばれる振り返り方です。KPTはそれぞれ、その英単語の頭文字です。

・Keep:よかったこと。次に生かすこと。続けたいこと
・Problem:ダメだったこと、問題だったところ、改善の必要があると思ったこと
・Try:KeepとProblemを踏まえて、「次はこうしたい」ということ

です。試験の後に、この3つのことを考え、紙に書いておくようにしましょう。特にTryの部分はとても大事です。「次はこうしたい」の「次」というのは、第1志望の入試も含まれるわけですからね。そしてそうやって書いた紙を、「次」の試験の前に見るようにして、「こういうことに気をつけなきゃ」ということを明確にするようにしましょう。

いかがでしょうか? 共通テストが終わった後に、採点して結果で一喜一憂するだけでは意味がありません。採点は「どこで間違えたのか」を確認するものですが、「どうして間違えたのか」を考える必要があるのです。そして「次の試験に生かせるポイントはないか」を考えましょう。

西岡 壱誠 現役東大生・ドラゴン桜2編集担当

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にしおか いっせい / Issei Nishioka

1996年生まれ。偏差値35から東大を目指すも、現役・一浪と、2年連続で不合格。崖っぷちの状況で開発した「独学術」で偏差値70、東大模試で全国4位になり、東大合格を果たす。

そのノウハウを全国の学生や学校の教師たちに伝えるため、2020年に株式会社カルペ・ディエムを設立。全国の高校で高校生に思考法・勉強法を教えているほか、教師には指導法のコンサルティングを行っている。また、YouTubeチャンネル「スマホ学園」を運営、約1万人の登録者に勉強の楽しさを伝えている。

著書『東大読書』『東大作文』『東大思考』『東大独学』(いずれも東洋経済新報社)はシリーズ累計40万部のベストセラーになった。

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