「正反対な日本人女性」と結婚した男の幸せな瞬間 2人をパートナーにしていった2つの物語

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その夜、ルームサービスの寿司をシェアしながら、僕は重大なことに気づきました。これはTEDトークだけの話ではない。僕たちのことなのだ、と。ミキは僕のプレゼンを救ってくれただけでなく、なぜ僕が彼女をつねに頼りにしているのかを思い出させてくれたのです。その夜、僕は静かに、ファンファーレもなく、一生ミキを信じよう、いつかタイミングが合えば結婚を申し込もうと決めたのです。

今思えば、この瞬間が僕たちの結婚を特別なものにしています。ミキの堅実な手腕と静かな強さが僕をしっかりと支え、僕の信念の飛躍が彼女の夢を後押ししました。僕たちは一緒に、愛だけでなく、信頼、協力、そして笑いの絶えない人生を築いてきました。

(写真:筆者提供)

違いを消すのではなく、祝福する

僕たちは完璧にはほど遠いけれど、それこそが僕たちの物語を語るに値するものにしています。僕たちの関係を陶器に例えるなら、今頃僕たちは金継ぎの傑作になっていることでしょう。

Words By Baye, Art By Miki: Crafting a Life Together with Affection, Creativity, and Resilience
バイエさんはミキさんとの出会いや異文化を超えた関係、2人の生活についての本も執筆している。装丁はミキさんが手がけた。『Words By Baye, Art By Miki: Crafting a Life Together with Affection, Creativity, and Resilience』(Hunterfly Road Publishing)書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

芸術家であるミキは、そのひび割れを、より美しいものを生み出すチャンスととらえるかもしれません。僕なら、作品に個性を出すために、少しヒビを残しておこうと冗談を言うでしょう。それでも、僕たちは力を合わせて強いものを作り上げたのです。

大きな課題に取り組むときも、小さな勝利を味わうときも、僕たちが一緒に築いてきた橋は、僕がミキを信頼し続ける理由を毎日思い出させてくれます。僕たちのパートナーシップは、2つの世界を融合させる力の証しであり、違いを消すためではなく、それを祝福するためのものなのです。そのことに、僕はいつも感謝しています。

ミキと僕は、巳年が皆さんにとって幸多き年であり、健康で豊かな年でありますようにお祈りいたします!

バイエ・マクニール 作家

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Baye McNeil

2004年来日。作家として日本での生活に関して2作品上梓したほか、ジャパン・タイムズ紙のコラムニストとして、日本に住むアフリカ系の人々の生活について執筆。また、日本における人種や多様化問題についての講演やワークショップも行っている。ジャズと映画、そしてラーメンをこよなく愛する。現在、第1作を翻訳中。

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