「正反対な日本人女性」と結婚した男の幸せな瞬間 2人をパートナーにしていった2つの物語

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すると、思いがけないチャンスが訪れました。それは、先生が言っていたあの『偉大な力』が送ってくれたものだったのかもしれません。

「この記事にはイラストがあるといいな」と担当編集者は言いました。「誰か知らない?」

僕は一瞬固まりましたが、運命的なものを感じてこう伝えました。「ええ知ってます。彼女は素晴らしいんです」。

パートナーが描いてくれたイラストの凄み

その後、ミキにミキがイラストを担当するという僕のアイデアを話すと、彼女は驚きました。

「私が? 私はプロのアーティストじゃないのよ!」。彼女は腕を組み、まるで僕がビーチサンダルで富士山に登ることを提案したかのような目で僕を見ました。

「作品に対してお金をもらえたら、それでプロになったってことだよ」と、僕は笑いながら、少しでも彼女に自信を持たせようと声をかけました。「大丈夫!絶対やるべきだよ。こんなチャンスは滅多にないんだから」

彼女は納得がいかない様子でため息をつきましたが、それでも作業に取りかかりました。そして、彼女が仕上げた作品は、まさに見事としか言いようがないものでした。彼女のイラストは、サミュエル・L・ジャクソン風の教師が2人の生徒の上にそびえ立ち、吹き出しには「「もう1回『O』を足してみろ!やれるもんならやってみろ!その瞬間、後悔するぞ!」」と書かれていました。

イラスト
実際に新聞の記事に使われたイラスト(イラスト:ミキさん)

そのイラストは大胆で、陽気で、記事のトーンを正確にとらえていました。

その記事が掲載されると、反響はまさに電撃的でした。学校や世間で活発な議論が巻き起こりましたが、僕にとって本当の勝利は、ミキのアートが主役を奪ったことでした。彼女のイラストは単なる付け足しではなく、その記事の魂そのものでした。

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