吉沢亮「泥酔して隣室侵入」を起こした本質要因 酒の失敗は復活できる、酒に甘い国・ジャパン

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酒類メーカーは近年、「適正飲酒」を推進

また、吉沢と契約を解除したアサヒビールは近年、「スマートドリンキング」という新しい飲み方の文化を提唱している最中だ。

「酒を飲む人、飲まない人に限らず、さまざまな人がマイペースに飲める選択肢を広げ、飲み方の多様性を受容する社会を実現する」という理念に基づき、吉本興業のお笑い芸人たちをCMに起用し、適正飲酒を啓発している。

そんなときに、宣伝塔である吉沢が酒のトラブルを起こしたことは、同社にとって大きな痛手だ。周囲に彼の飲み方を止める人はいなかったのだろうか?

微アル飲料の写真
酒類メーカーが「適正飲酒」を推進しているなかで、昨今、販売量が拡大している微アルコール飲料(編集部撮影)
低アルコール飲料の写真
低アルコール飲料も、味わいの改良によって人気を増している。が、酒であることには変わりない(編集部撮影)

そもそも、吉沢が出演していた「アサヒスーパードライ ドライクリスタル」は、「ビールとの新しい付き合い方が広がっている」をコンセプトに、従来のスーパードライよりもアルコール度数を3.5%と低く抑えた「新しいビアライフ」を提案する商品だ。

同商品だけを飲んでいれば、今回のような事態は避けられたのかもしれない……と言いたいところだが、トラブル回避のために飲まずに越したことはないだろう。

酒に甘い国・日本で、酒で失敗した芸能人が復帰できている現状。吉沢の今回のトラブルも、今後起きるであろう同様のトラブルも、こういった背景にも一因があるのだ。

千駄木 雄大 編集者/ライター

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せんだぎ・ゆうだい / Yudai Sendagi

編集者/ライター。1993年、福岡県生まれ。奨学金、ジャズのほか、アルコール依存症に苦しんだ経験をもとにストロング系飲料についても執筆活動中。奨学金では識者として、「Abema Prime」に出演。編集者としては「驚異の陳列室『書肆ゲンシシャ』の奇妙なコレクション」(webムー)なども手掛ける。著書に『奨学金、借りたら人生こうなった』(扶桑社新書)。原作に『奨学金借りたら人生こうなる!?~なぜか奨学生が集まるミナミ荘~』がある。毎月、南阿佐ヶ谷トーキングボックスにて「ライターとして食っていくための会議」を開催中。

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