吉沢亮「泥酔して隣室侵入」を起こした本質要因 酒の失敗は復活できる、酒に甘い国・ジャパン
アメリカで小学校と大学以外の時間を過ごした筆者の経験では、レストランで父がビールを注文するたびに必ずIDカードの提示を求められていた。アジア系だから若く見られた可能性もあるが、当時はすでに40代。年相応のシワもあったため、おそらくすべての飲酒客に確認を求めていたのだろう。
アメリカでは州によって異なるものの、多くの地域で時間帯によってお酒の販売が制限されている。そのため、コストコなどで箱買いをしてガレージに保管し、自宅の庭など敷地内で人を集めて飲む、いわば「宅飲み」の文化が根付いている。居酒屋に行くよりも安く上がる。
結果、人々の意識も日本人のそれとは異なっているわけだが、実際、世界のトップの中には、アルコールを口にしない者も少なくない。アメリカの新たな大統領になるドナルド・トランプはパイロットの兄がアルコール依存症で苦しんでいるのを目の当たりにし、30歳から今まで禁酒しているのだ。まぁ、シラフで暴言を吐き続けられるのも恐ろしい話だが……(ジョー・バイデンも「ティートータル」と呼ばれる絶対禁酒主義者である)。
ただ、「海外には公共の場での飲酒に厳しい規制がある」と言われているものの、海外の事件を翻訳したネットニュースでは、「公共の場で暴れて全裸になった中年男性」を目にすることは少なくない。そして、彼らのほとんどが「泥酔状態」である。結局、どの国にも迷惑な酔っ払いは存在するのだ。
つまり、「日本もお酒の販売を規制すればいい」という単純な話ではないのかもしれない。国に限らず、お酒との付き合い方は個人に委ねられているのだ。
適正飲酒を提唱している最中のトラブル
さて、当の吉沢は「前日の夜から酒を飲み、記憶を飛ばした」そうだが、朝の10時半まで泥酔状態とはどういう状況だったのだろうか?
朝方まで飲んでいると、いずれ酔いよりも眠気が勝つのが一般的だ。それだけの量を一晩中飲み続けていたのか……。筆者は少し前までアルコール依存症だった人間だが、だからこそ、吉沢のアルコールとの付き合い方が心配になる。
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