吉沢亮「泥酔して隣室侵入」を起こした本質要因 酒の失敗は復活できる、酒に甘い国・ジャパン

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筆者がそう考えるのは、下記の理由である。

(1)酒でトラブルを起こしながらも、復帰できた芸能人は枚挙にいとまがない

(2)そもそも、日本は飲酒に甘い国である

順番に解説しよう。

(1)酒でトラブルを起こしながらも、復帰できた芸能人は枚挙にいとまがない

酒酔い運転で電柱衝突しただけではなく、パトカーとカーチェイスして逮捕された坂上忍、公園で全裸になって騒いだ草彅剛、酔ってタクシー運転手を蹴った元・サッカー日本代表の前園真聖、面識のない女性を殴った元・AAAの浦田直也、そしてタクシー運転手に噛みついたウエストランドの河本太など、酒関連のトラブルを起こしたものの、その後復帰した芸能人は少なくない。

もし、酒でトラブルを起こした芸能人の多くが、その後、芸能界に復帰できない状況だったなら、同様の事件は少しは減るだろう。

そう言えば、奥田民生が泥酔した状態でステージで演奏していたことに対し、トライセラトップスの和田唱がTwitter(現・X)で苦言を呈したことがあった。

しかし、これに対して奥田のファンからは「そんなことをSNSに書くお前はロックじゃない」と、まさかのバッシングを受けるという出来事も起きている。元アルコール依存症の筆者としては、「さすがに、酔っ払いを甘やかしすぎでは?」と思わなくもないが、飲酒がアーティストにとってネガティブなイメージに繋がるわけではないことがわかる。

日本のお酒に対する寛容さ

(2)そもそも、日本は飲酒に甘い国である

次に、日本のお酒に対する寛容さだ。訪日客が増えるなかで、外国人との飲酒に対するギャップを感じる機会は多くなった。

例えば渋谷センター街の「立ち飲みの聖地」と称されるファミリーマートでは、外国人観光客が騒いだりゴミをそのまま放置して帰るといった行為が問題視されている。

彼らの母国ではこうした行動は到底許されない。というのも、多くの国ではお酒の販売時間や飲酒可能な場所について、明確な法律が定められているからだ。

例えば、筆者がシンガポールを訪れた際のこと。夜にコンビニでビールと思われる缶をレジに持って行くと、店員に「ノー、ノー」と断られた。同国では午後10時半から午前7時まで公共の場での飲酒が禁止されており、この時間帯にお酒を購入することもできない仕組みになっている。別のコンビニに行ってみたところ、冷蔵庫には鍵がかかっており、徹底した規制を目の当たりにした。

また、フランスやイギリスといった国々でも、日本のように24時間お酒を購入できるわけではないそうだ。

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