セブン「高級路線で客離れ」に見る大苦戦の真因 消費者視点が薄れ、「上から目線」な企業に…?
私のような人が多いのだろう、この実験の結果、割引対象商品の購入率は5%アップしたという。
この結果から、ファミリーマートではこの「涙目シール」が全国に展開されることが決まっている。
ここでは、「エコ」「食品ロス」といった「意識高い」言葉を明示するのではなく、「かわいいキャラクターが泣いている」と感情に働きかけることで、「エモ消費」にも近い行動を顧客に起こさせることに成功している。
セブン-イレブンの「エコだ値」と比べて、どこか親しみやすく、顧客の「買おうかな」という気分を刺激する。感情の押し付けにならず、顧客の側から自発的に商品購入を促している。
この「消費者の目線」「下から目線」が、セブン-イレブンには足りていないのかもしれない。
これまでのセブンの騒動も「消費者の目線」欠如が生み出してきた
思えば、セブン-イレブンの不調が取り上げられるとき、常に問題になってきたのは、この「消費者目線の欠如」だった。
昨年、各種媒体で取り上げられまくった「上げ底(疑惑)弁当」もそうだろう(私も取り上げた)。
ここにセブン-イレブン側の「値上げするまい」という努力が確かにあったのだが、「それがどう消費者から見られるのか」についての意識が足りなかったのかもしれない。結果、こうした容器は炎上にも近い形で大きな不評を呼んだことは記憶に新しい。
さらに、年明けもこうしたセブン-イレブンのニュースは事欠かない。大人気テレビ番組『芸能人格付けチェック』とのコラボ商品に関するニュースだ。
現在、セブン-イレブンでは、同番組で作られたダウンタウン・浜田雅功さんの料理とのコラボ商品として、「海老チリ&チャーハン」が売られている。
これが「通常商品に『コラボ商品』というシールを貼っただけでは?」と噂されたのだ。
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