異業種交流会で「人脈づくり」満足する人の盲点 多数の味方をつくる、鯱もなか流・人脈形成術
いまの自分が持っていないものを持っている人と繋がることは、自分が持つコミュニティをさらに拡大させ、その後のビジネスにおいて大きな影響を及ぼします。これから人脈を広げたいと考えている人は、むやみやたらに出会いを求めるよりも、繋がりたい相手を自分の中でしっかりとイメージしておくことをおすすめします。
仲良くなりたい相手とは短期間に3回会う
自分にないものを持っている、なんとかして仲良くなりたい相手を見つけたら、次はどうやって交流を深めるか。
僕が意識しているのは、「間を空けずに3回会う」ということです。
以前読んだ中島らもさんの本に「常連になりたい店があったら、近いうちに3回通うこと」という趣旨のことが書かれていて、なるほど!と深く共感しました。それを人脈形成に置き換えてみたところ、とてもスムーズに交流を深められたのです。
まずは、なんらかのきっかけで出会って名刺交換など連絡先を交換しますよね。これが1回目。この出会いは偶然であっても、誰かを通じて紹介してもらった場合でも、どちらでも構いません。
次に、出会った日からあまり間を空けずに、情報交換を兼ねたお茶やランチなどに誘いましょう。もちろん、飲みの席に誘ってもOKです。ここで重要なのは、できるだけ早いタイミングで実行すること。これで2回目です。
その後、日を空けずして、再度会う約束を取り付けましょう。仕事の相談を兼ねた打ち合わせでもいいですし、もう一度お茶を飲みながら情報交換をしてもいいですね。
1カ月の間に3回会うことで、かなり顔なじみといえる関係性になります。最近出会った人のなかで突出して「仲が良い人」という認識をお互いに持つことができるでしょう。結果、自分の人脈のなかでも特別感が得られる間柄になれるのです。
そうなればしめたものです。たとえ、その後しばらく連絡をとっていなかったとしても、「〇〇さんとはいろいろなことを話せる関係だ」と自分の脳にインプットされ、心理的な距離が縮まった状態のままなので、すぐに打ち解けていろいろな相談ができるでしょう。
すると、こんなことを疑問に思う人がいるかもしれません。
「初めて会った人とフィーリングがピッタリだったので、半日以上一緒に過ごして、いろいろな仕事の話ができました。短期間に3回会わなくても、濃密な時間が過ごせていれば、1回だけでも良い関係が築けるということではないですか?」
確かに、長時間ともに過ごすことでお互いの距離は縮まります。しかし、一度会っただけでその後連絡をとっていない場合、「何回も約束をして会うほど、自分たちは仲が良い」という認識まで至っていないので、次に会うときに改めて関係性を築くところから始めなくてはいけません。
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