写楽や歌麿を世に送り出した蔦重のスゴい仕事術 NHK大河「べらぼう」主人公に学ぶ仕事のコツ

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客の見送りを済ませた遊女たちは、一度仮眠をとり、十時頃に起床します。入浴と食事を済ませ、上級の花魁は稽古場に出向き、教養や技術を身につけるなどしていました。

その後、すぐに昼営業を迎えますが、昼の時間帯はさほど忙しいわけではありません。必然的に、このひとときは蔦重にとって、見世に貸本を持参して、彼女たちや見世の人間たちと交流し、情報を収集するための貴重な時間となっていきました。

そして客数も増える夕方を迎えれば、吉原を訪れる作家たちを接待したり、営業活動をしたりと、人脈づくりに余念がありませんでした。

書店を経営しながら、情報収集をしたり、人との交流の場に足しげく通ったりしていたわけですから、その毎日は超多忙なものだったことでしょう。

手が行き届かないところは番頭に任せていた

蔦重にとって何より大切だったのは、とにかく人と会って情報を集め、関係性を築いていくこと。それが最優先事項でした。

こういったなかで、自分の手が行き届かないところは番頭に任せ、書店の切り盛りを委ねるなどして時間をつくりだしていたのです。

成功者はみな、物事の優先順位がはっきりとわかっている人たちです。自分でなければできない仕事や、自分が注力すべきポイントを見極めています。そして、その大切なことに掛ける時間を捻出するために、そのほかのことは、上手に人に任せることができます。

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