写楽や歌麿を世に送り出した蔦重のスゴい仕事術 NHK大河「べらぼう」主人公に学ぶ仕事のコツ

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
東洲斎写楽画「大谷鬼次の奴江戸兵衛図」(画像:メトロポリタン美術館 Henry L. Phillips Collection, Bequest of Henry L. Phillips, 1939)
2025年NHK大河ドラマ「べらぼう ~蔦重栄華乃夢噺~」の主役となることで脚光を浴びている、蔦屋重三郎。喜多川歌麿や東洲斎写楽らを世に送り出した、稀代の敏腕プロデューサー、出版人として知られている人物です。新たな仕掛けを次々と打ち出し、江戸の出版界に革命を起こした蔦重の仕事術は、現代のビジネスパーソンたちにとっても学びの宝庫。「圧倒的な仕事を出す人」の秘密がここに詰まっています。車浮代著『仕事の壁を突破する 蔦屋重三郎 50のメッセージ』から一部抜粋してお届けします。

最優先事項だけ自分でやって、あとは潔く人に任せる

いつも余裕がなく、時間に追われている。忙しい現代ビジネスパーソンの方々にとって、時間の足りなさは普遍的な悩みであることでしょう。もっと時間があったなら……そんな嘆きを抱えながら、私たちは日々を生きています。

そんな多忙な日々を緩和してくれるのは、「自分以外の人の手を借りる」あるいは、「自分以外の人に任せる」ということです。

できる人ほど、お願い上手です。自分の手に負えないことは、潔くほかの人に託すというスキルに長けているのです。

そうすることで、自分が一番優先したいことに、時間もエネルギーも惜しみなく注ぐことができるようになります。

蔦重の1日は、とても長く、そして慌ただしいものでした。大門が開く朝六時は、遊女たちが宿泊客を見送る時間。おそらく蔦重も時には遊女たちに交じって、関係性をつくりたい大御所の見送りなどを行っていたことでしょう。

関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事