記憶力や論理的思考力・説明力、抽象的な思考能力など、「頭がいい」といわれる人の特徴になるような能力というのは、先天的に決められている部分があり、後天的に獲得している能力は少ないと考える人が多いのではないでしょうか。
その考えを否定するのが、偏差値35から東大合格を果たした西岡壱誠氏です。漫画『ドラゴン桜2』(講談社)編集担当の西岡氏は、小学校、中学校では成績が振るわず、高校入学時に東大に合格するなんて誰も思っていなかったような人が、一念発起して勉強し、偏差値を一気に上げて合格するという「リアルドラゴン桜」な実例を集めて全国いろんな学校に教育実践を行う「チームドラゴン桜」を作っています。
そこで集まった知見を基に、後天的に身につけられる「東大に合格できるくらい頭をよくするテクニック」を伝授するこの連載。連載を再構成し、加筆修正を加えた『なぜか結果を出す人が勉強以前にやっていること』は、発売後すぐに3万部のベストセラーとなっています。連載第155回は共通テストで長文化する英語リーディングを解くコツをお話しします。
どんどん長文化する英語リーディング
共通テストの英語のリーディング問題が難化の一途を辿っています。問題文がどんどん長くなる中で、平均点も下がり、2024年は過去最低の平均点となりました。
僕のもとにも、「英語のリーディングが、いちばん点数が取れません!」「どうすれば英語を速く読めるようになりますか?」という質問が多く届きます。
そこで今回は、英語リーディングを速く読むためのテクニックについてみなさんにお話ししたいと思います。
まずそもそも、共通テストをはじめとする多くの試験では、英語長文を読んだ後に選択肢問題を答えるという形式がとられています。
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