下痢をむやみに薬で止めようとする人の盲点 下痢の原因は何なのかを考えて対策をする
食生活の改善によっては、便通改善効果が大幅に見込めることがわかっています。毎日の行動で工夫を続けることで改善されている方が多いので、まず最初に取り組んでいただきたいことです。
食物繊維の多い食事を摂取する
食物繊維は、腸管の機能を高め、蠕動運動を促し、便を排泄する役割を果たしてくれる便秘対策の最強の味方です。食物繊維の量が増えると、排便効果が高まりますので、できるだけ多く取れる食生活へと変えていくことが大切です。
必要な食物繊維は男性で成人及び高齢者は1日に20グラム以上、女性は、1日に18グラム以上が食物繊維摂取量の目標とされています。 ちなみに、現在の食物繊維の平均摂取量は男女とも1日に15グラム程度です。本来の理想は、1日に24グラム以上の食物繊維摂取が望ましいとされています。
食物繊維を継続的に摂ることを考えると、主食を変えるのが一番現実的です。レタスやバナナは食物繊維が多いとされていますが、1日にレタスでは、1.5個、バナナでは4本、食べると現在の食物繊維の量から平均値まで届きます(1日に+5グラム程度)が、レタス1.5個やバナナ4本の生活はあまり想像できません。
その点、主食ならこの課題を解決でき、例えばもち麦50%と白米50%を入れた麦ご飯を主食にすれば、食物繊維の多いご飯となります。食物繊維の摂取量を大量の野菜や果物で補う必要がありません。少し、癖があるのですが、主食で食物繊維が多いものには、大麦を乾燥させた食べ物であるオートミールもあります。お口に合えばこの商品は効率的に食物繊維を摂取することができます。
水分補給は、食物繊維をしっかり摂取できれば、1日に1.5リットルから2リットル程度の水分を摂取することで、排便回数が増えることがわかっています。 理由は、正常便の組成は、60〜70%が水分であり、十分な水分が硬い便にならないことにつながります。
水以外には、ヨーグルトやチーズなどに含まれる乳酸菌の積極摂取で、便通改善効果も報告されています。乳酸菌は、食生活で簡単に摂りやすいものですから、苦手でなければ取り入れてみましょう。排便効果はそこまで大きいものではありませんが、整腸剤を取ることでも有効性があります。
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