女子の学生数は、人文科学や家政で減少する半面、社会科学や理学、工学、農学などで増加傾向。女子の学部選びの傾向が変わる中、人文科学や家政の定員が多い女子大は募集に苦慮している。そうした中で女子大は、学部・学科改組など様々な改革を進めている。将来を見越した就職力に注目するなら、女子大に再注目したい。
難関大で実就職率が比較的高いのは?
ランキング上位に、いわゆる難関大が少ないことも特徴の1つ。難関大は大学全体の平均実就職率を下回る大学が多く、旧帝大で上回っているのは名古屋大学(87位)のみで、東北大学(145位)、九州大学(85.1%、151位)、北海道大学(84.8%、153位)、大阪大学(84.2%、157位)、京都大学(80.3%、167位)、東京大学(72.4%、169位)は平均値に届かない。
私立の難関大で平均値を超えているのは、東京理科大(22位)、青山学院大(58位)、関西学院大(59位)、法政大学(71位)、明治大学(85位)、中央大学(89位)、関西大学(91位)、同志社大学(108位)の8大学。慶應義塾大学(148位)、早稲田大学(83.5%、159位)、上智大学(81.0%、166位)といった最難関クラス。さらに、これらの大学に次ぐ難易度帯の立教大学(121位)や立命館大学(132位)も平均値を下回っている。
「地頭」のよい学生が多いことから、大企業への就職状況ではアドバンテージがある難関大だが、一般企業や公務員以外の多様な進路を選択する学生が多いことから、全体の実就職率は上がりにくいようだ。
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