18歳人口が急減する日本では、私立大の半数以上が定員割れで、赤字も4割に達する。一方、研究成果の社会還元など大学の新たな役割も期待されている。では、そんな中で勝ち組となる「本当に強い大学」はどこか?
『本当に強い大学2024』は、入試から教育・研究、就職まで今の大学がわかるテーマを徹底取材し、1冊にまとめた「週刊東洋経済」の臨時増刊号だ。その誌面から、注目記事をお届けする。
大学の実力を測る1つの指標
有名企業への就職が、最良の進路選択というわけではない。ただ、高いハードルを越え多くの学生が就職することは、大学の実力を測る1つの指標になる。
また、学生が就職に直結する各種の資格取得を目指す大学にとって、資格試験の合格状況も大学の実力を示す指標となる。ここでは有名企業および専門職の就職状況から大学の実力を検証していこう。
まず、有名企業の就職状況全般について、「有名400社実就職率ランキング」で見ておこう。
当ランキングは、長らく一橋大学と東京工業大学という社会科学系と理工系のトップ大学が1位と2位を分け合っていた。だが、この構図が2023年3月卒で変わった。
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