芸人が「日本一のごみ清掃員」になって見た"世界" 芸人の仕事もゴミ清掃も大切、全部が僕の人生

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有吉さんは「こういう方向がいいんじゃないか」とか、要所でアドバイスをしてくれて。たまに芸人精神を出してふざけたりすると、「そういうことじゃない。ちゃんと誠実にゴミのことを語らないとダメだ」とか。

有吉さんのおかげで、ツイートが拡がるのはすぐでした。少したってから、白夜書房の人から「もう本とか決まっているんですか?」とDMが来たんです。いきなり本人に聞いてくる感じが、現代っぽいなぁと思いました。

それが形になったのが、ゴミ関連の書籍の第1弾となる『このゴミは収集できません ゴミ清掃員が見たあり得ない光景』(2018年9月)です。そのもう少し後に、講談社からマンガ『ゴミ清掃員の日常』(2019年5月)を出したんですけど、それは事務所にオファーをいただいたのかな。担当者お2人とも、『有吉弘行のSUNDAY NIGHT DREAMER』のリスナーなんです。ゴミでまた別の世界に行けたのは、本当に有吉さんのおかげです。

最初の『このゴミは収集できません』は、すぐにベストセラーになりました。僕は以前に小説とかも出していて、当時は全然売れなかったから、その時と同じく「初版分もらえればいいや」と思っていたんですけど。

「ゴミの専門家」としてテレビからオファーが

マシンガンズ
マシンガンズの2人(写真:『もう諦めた でも辞めない』より)

テレビにも呼ばれるようになったのは予想外でした。どこかの番組の1コーナーに出るくらいの気持ちでいたら、「30分お渡しするので、どうやって番組を作りましょうか」みたいに、急に話が大きくなってきて。テレビは久しぶりすぎるし、これまではネタ番組しかやっていないから、バラエティ番組は感覚が分からなかったです。

『有吉弘行のダレトク!?』に出演した時は芸人っぽくしゃべって、現場で有吉さんに「1人だけ声量がデカイから」って注意されました。その時は、お金持ちのゴミについてがテーマだったんですが、「それを聞きたいんだから、ゴミのことを静かにちゃんと話して。大袈裟にやらなくていい。最後にちょっと笑いがあればそれで十分だ」って指導されて。

もうゴールの前にボールがある状態なんだから、急にオーバーヘッドキックなんかしようとしないで、ちょんと蹴って押し込めばいいんだって。

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