芸人が「日本一のごみ清掃員」になって見た"世界" 芸人の仕事もゴミ清掃も大切、全部が僕の人生

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

そこで、今やっていることに集中するしかないと思ったんですよね。自分が今やっている目の前のことって何だろうと考えたら、それはゴミ清掃。サンドウィッチマンが『M-1』で日本一の漫才師になったんなら、じゃあ僕はもう、日本一のゴミ清掃員になろうかなって。意識の変革ですが、そう考えないとツラくて生きていけなかったです。

別に大会があるわけでもないから、「日本一のゴミ清掃員ってなんだ?」というところから始めましたが、そこからゴミの見え方が変わってきて、仕事に取り組む姿勢も変わったんですよね。分別してないものを見て腹を立てるって、日本一のゴミ清掃員じゃないなと思って。

分別していないのは、わざとなのか、ルールを知らないからなのか。それも、だんだん分かるようになってきて。ペットボトルにシャンプーの空き容器が入っていたとして、これはリサイクルする気が最初からないのか、それとも知識がないだけなのか。リサイクルする気がない人に何かを言っても、無理なんです。だけど、知らないだけなら、教えてあげたらルール通りにやってくれる可能性がある。

それで、Twitter(現X)での発信を始めたんです。それが、2016〜17年です。

ゴミ清掃員の〝あるあるネタ〞を毎日投稿

その頃、バラエティでも特技だったり、専門知識や資格を持っている芸人が重宝され始めていたんですよ。だから、いつか何かの番組の1コーナーに出られたらいいな、ぐらいの気持ちで“ゴミ清掃員あるある”みたいなことをストックするようにして。

ある時、何気なくゴミのことをTwitterで投稿したら、有吉(弘行)さんがリツイートしてくれたんです。もう、1発目に。やっぱり拡散力が半端なくて、たくさんの方に読んでもらえました。それで、ゴミ清掃員のあるあるネタで括ってツイートしたら、それもすぐにリツイートしてくれて。有吉さんが喜んでくれるならと思って、毎日投稿するようになりました。

僕は小説を書いたりもするので、場面を切り取る感じで描写するツイートも上げていたんですけど、そういうのはあまり伸びなくて、ゴミ清掃員のあるあるネタみたいなパッケージにしたほうが、みなさんコメントをくれるんですよね。

次ページ有吉さんからのアドバイス
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事