カワサキ、最新「メグロS1/W230」に感じる昭和 手頃な軽二輪モデルで伝統の姿と鼓動を再現

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1924年に創業した目黒製作所は、第2次世界大戦前から戦後直後にかけて、数多くの高性能モデルをリリースし、一世を風靡した企業。とくに500ccや650ccなどの大排気量モデルに定評があったのだが、1950年代後半以降、小排気量モデルの人気上昇に対応できず、業績が悪化。1964年にはカワサキ(当時の川崎航空機工業)に吸収合併された。

1964年発売の250メグロSG
1964年発売の250メグロSG(写真:カワサキモータースジャパン)

そして、今回発表されたメグロS1は、合併後の1964年に発売された「250メグロSG」をオマージュしたバイク。カワサキも、このモデルを「正統な後継車」と発表しているから、まさに昭和のモデルを復刻させた最新のオートバイがメグロS1だといえる。

兄貴分となるメグロK3
兄貴分となるメグロK3(写真:カワサキモータースジャパン)

ちなみに、カワサキは、以前から773cc・空冷2気筒エンジンを搭載する「メグロK3」を販売している。そのため、メグロS1は、その弟分で、メグロ・シリーズに属する軽二輪タイプという位置付けとなる。

カワサキW1の系譜となるW230

1966年発売の650-W1
1966年発売の650-W1(写真:カワサキモータースジャパン)

一方、W230は、カワサキが1966年に発売した「650-W1」、通称「W1(ダブワン)」の車名を冠したモデルの系譜となる。624cc・並列2気筒、バーチカルツインの愛称を持つエンジンを搭載したこのモデルは、当時のバイクとしてはかなり高性能だったこともあり世界的に大ヒットを記録。「大排気量の高性能モデル」という、のちに続くカワサキ製オートバイのイメージを生み出した名車だといえる。

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