「パーカーおじさん」堀江氏の怒りがド正論なワケ "おじさんイジり"がNGになった、現代の切実な事情
堀江氏がポストしていた「戯言を正面で受け止めてパーカーを着なくなる気の弱いおじさんが可哀想」という意見は、実はド正論といえます。
「おじさん」はもはや“強者”ではない
そもそも、「おじさん」は社会的強者なのか。
これまで広く、中高年の男性は“社会的強者”と判断され、攻撃してもOKと認識されることが一般的だったといえます。しかし時代はどんどん進んでいます。今回のパーカー騒動で、「おじさんはイジっていい」という流れに対しての否定的意見が顕在化したと思います。
堀江氏は攻撃を受けても反論できないおじさんに代わって、自分が反論しているとXで述べました。堀江氏への賛同は多く見られます。
SNS上でも、どちらかといえば、現状は端を発した女性脚本家への批判のほうが多数といえるでしょう。
そもそも中高年男性全員が社会的強者であるはずもなく、就職氷河期世代で中年に差し掛かっている人は多くいます。一流企業に勤務していても、役職定年や再雇用などで、収入やポジションが若い人よりも下になったという人もいます。
そして、たとえ実際に立場が上であろうと、中高年男性は前述の通りハラスメントを恐れて何も言えなくなっているのです。いまや「自分より強い立場にいるから」という理由で“おじさんイジり”を正当化することは難しいでしょう。
とはいえ、騒動の発端となった女性脚本家は、この炎上騒動に乗って「おじさん専用パーカー」を売り出すなど、いわゆる“炎上商法”を行っているようにも見えます。どれだけ燃えたとしても、謝罪や取り下げ、反省といったことはないでしょう。
しかし多くの普通の社会人は、もはやイジりリスクが高まっているということを認識すべきですし、ダイバーシティ&インクルージョンは世界の流れであり、スタンダードであることを忘れてはなりません。
とりわけ企業に勤務する人にとって、ハラスメントリスクと同等に、あってはならないこととなった「おじさんイジり」。新たなリスクとして、ぜひご留意ください。
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