株式市場で金利上昇に備えるための、最もシンプルな投資方法は銀行株だ。利上げを受けて貸し出しの利ザヤ改善で恩恵が大きい。事実、三菱UFJフィナンシャル・グループ、三井住友フィナンシャルグループ(FG)、みずほFGの株価は、2023年末比で実質4〜5割の上昇となった。同じ期間の日経平均上昇率は14%だからパフォーマンスはよい。
仮に2025年にかけて、日本は利上げでアメリカは利下げと、方向感の違いが拡大したらどうか。その場合は同じ銀行でも国内貸出比率の大きい、地銀株の一部が相対的に見直されるかもしれない。
また金利上昇へのもう1つの対応としては、金利上昇に強い財務体質の企業への投資ウェートを上げることである。
ネットキャッシュがリッチな銘柄はどこだ
そこで今回、現預金から長短借入金を差し引いた「ネットキャッシュ」が、総資産に占める比率を計算。「ネットキャッシュ比率」の高い企業を抽出してランキング化してみた。つまり総資産のうち、豊富な現金を持ちながら借金は少ない、ネットキャッシュがリッチな18銘柄である。
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