「30代で年収が倍になった人たち」がまずやった事 転職せずに年収を増やすにはどうしたらいい?

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

きっかけは、知人から声がかかり、ある大手製造会社の採用プロジェクトメンバーにアサインされたことでした。田中さんのように、エンジニア採用に精通している人は少ないため、声がかかったというわけです。

ここで、大事なことをお伝えします。副業は、もはや特別な選択肢ではありません。専門性を持つ会社員をはじめ、フリーランスが登録するインターレイス社(ビズリーチを抱えるビジョナルグループ)の桑田良紀代表は、次のように語ってくれました。

「今、うちの登録者には、営業課長をしながら、ある企業の営業組織強化をアドバイスする専門家もいますし、ある企業で経理として勤務しながら、経理システムを導入するコンサルをしている人など、そのような方が数百人規模で登録しています」

年収が倍になった人がやったこととは?

さらに追加の質問をしました。

「田中さんのように、収入が倍になる人はいるのか」と。

『30代から、どう働くか お金、やりがい、自由――何もあきらめない人生戦略』(大和書房)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

「いらっしゃいます。先ほどの営業課長の方も、経理課長の方もそうです。営業課長の方は、セールスフォースの導入から運用のコンサルをしていますが、年収は倍になっています。また、経理の方も、経理のSaaS(ソフトウェアサービス)に詳しく、導入から運用のサポートをしていますが、収入は倍になっています」。

ただし、誰もが、そのようになれるわけではないとのことです。

「“業務設計や運用”ができるレベルになれば可能ですが、 “作業ができる”といったレベルでは、さすがに収入は倍にはなりません。でも、今の業務を極めるべく、SaaSを勉強すればできるレベルですよ」

この話を読んで、どう思いましたか? 自分には「別世界」と感じたでしょうか。「他社で通用する専門スキルがない」「自分が、他のことでやっていける自信がない」。それは「キャリアが停滞してしまう壁」です。しかし、「壁」を乗り越えることは充分に可能なのです。

むやみに副業や転職を勧めるわけではありません。しかし、「資産」をしっかりと蓄え、その「ノウハウ(知的資産)」を活かしていくことが、30代からは重要なのです。

伊庭 正康 らしさラボ代表

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

いば まさやす / Masayasu Iba

1991年リクルートグループ入社。営業職としては致命的な人見知りを4万件を超える訪問活動を通して克服。その後はプレイヤー部門とマネージャー部門の両部門で年間全国トップ表彰4回、累計40回以上の社内表彰を受ける。営業部長、フロムエーキャリアの代表取締役を歴任。2011年、研修会社らしさラボを設立。リクルートで学んだ「圧倒的な当事者意識」を持つことや「短時間で成果を出す方法」などをメインテーマに、リーディングカンパニーを中心に年間200回を超えるセッション(営業研修、営業リーダー研修、コーチング、講演)を行い、リピート率は9割を超えている。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事