子の才能の発見者である親がやってはダメなこと 親は子どもが生まれて初めて出会う人間である

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これをコンピューターにたとえるならば、「保存容量を増やすこと」と言えるだろう。保存容量が小さいコンピューターは、それが一杯になるとそれ以上ファイルを保存できなくなる。だから、子どもの容量が小さいうちにあまりに多くのことを詰め込もうとすると、逆効果になってしまう。幼い頃は容量を増やすことに集中するべきだ。

そのためには、さまざまな方法で五感を活用し、親子のコミュニケーションをとりながら経験を積めるように心がけよう。外からの刺激が多ければ多いほど、子どもの可能性や創造性を見つけやすくなる。この過程で、子どもが何に興味や関心を持つのかを注意深く観察しよう。

子供の才能を発見し観察する

親は子どもの才能の発見者であると同時に、観察者であるべきだ。わが子を世界の誰よりも大切にし、一番に考えるのが母親の気持ちだ。わが子への愛は絶対的なものでなくてはならず、どんなときでも変わってはならないものだ。

母親なら誰でも、幼いわが子を見て日に何度も感心するだろう。寝ているだけだった子どもが、寝返りを打ったり、声を出すようになったりするだけでも感嘆する。「うちの子、もしかして天才かも?」と思ったことのない母親は、多分いないだろう。子どもが成長するにつれて見せてくれる才能に、母親は驚きを隠せない。私もそんな平凡な母親だった。

心理学の用語に「ローゼンタール効果」というものがある。人から関心を向けられるとよい結果を得られるという、ハーバード大学のロバート・ローゼンタール教授が提唱した理論で、「ピグマリオン効果」とも言われる。

ローゼンタール教授はサンフランシスコのある小学校で、全校生徒を対象に知能検査を実施したあと、各クラスから無作為に20%の生徒を選抜した。その後、そのリストを教師たちに渡し、この子どもたちの知能が高いと伝えた。それから8カ月後に再び知能検査を実施したところ、驚くべきことにリストに入っていた子どもたちの平均点が他の子どもたちよりも高かったのだ。教育者の賞賛や励まし、期待が子どもに肯定的影響を与えることを裏付けるものだ。

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