子の才能の発見者である親がやってはダメなこと 親は子どもが生まれて初めて出会う人間である
だが、どんな子であっても、そのなかに隠された可能性を見つけてあげることが、観察者としての親の役目だ。生まれもった感性や性格をありのまま認めて、肯定的な花を咲かせることだ。
子どものペースを理解して手助けする
親は観察者として、子どもだけの発達速度を理解し、認めてあげなければいけない。子どもごとの違いを理解し、1人ひとりを新たな目で見るということだ。子どもを2人以上育てたことのある母親なら、子どもによってペースが違うということがわかるだろう。教育においては、子どものペースをそのまま受け入れてあげる姿勢が必要だ。
うちの子どもたちも、幼い頃に読み聞かせをしてあげると3人とも違う反応を見せた。長女のヘミンは耳をすませ、全体的なストーリーを素早く理解したし、多様な本を多く読んでほしがった。自分で本を読める年齢になっても、それは同じだった。三女のヘソンも長女と同じく理解が早かったが、好きなジャンルが違った。
この2人と大きく違う姿を見せたのは次女のヘウンだった。ヘウンはゆっくり読むのが好きで、ストーリーに沿って読むというより、細かな部分に気を配っていた。そして、同じ本を繰り返し何度も読むことを好んだ。読むスピードは遅かったが、そうするうちに自然と内容全体を完璧に理解し、記憶した。
2つのうちどちらの方式がいいかを決めることはできない。ただ、速度と理解の順序が違っているだけだ。速く読んで全体の概念を習得することと、ゆっくりでも内容を漏らさず完全に理解すること、どちらにも長所と短所がある。
観察者である親は、子どものペースがゆっくりでも速くても、それを理解し、その子が自身のペースで生きられれば十分だと考えるべきだ。子どものペースを理解して手助けしてあげれば、その子は必ず成長する。
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