グーグル「Gemini」がiPhoneアプリになった理由 スマホのプラットフォームを巡るAI戦略
また先日より、音声対話機能「Gemini Live」が日本語でも使えるようになった。これは機能がアップしたというよりも、対話がよりなめらかで自然なものに変わった、という位置付けだ。複数の声質から好きなものを選んで会話できる。
利用もアプリのダウンロードも無料。ただし、Geminiの有料プランにあたる「Google One AI プレミアム プラン」に加入していれば、より高性能な「Gemini Advanced」が利用可能になり、その他、最新の機能が優先的に使えるようになっている。さらに「@gmail」「Google drive」「@YouTube」などと入力してからプロンプトを打ち込むことで、GmailやGoogleドライブなど、指定したサービスを対象とした検索・文書要約などが行えるようにもなる。
機能的には同社がAndroid向けに提供しているGeminiアプリにかなり近い。iPhone向けにGeminiを簡単に使えるようにするもの、と考えていいだろう。
アプリ提供は「既定路線」、特別な話ではない
冒頭で述べたように、アップルとグーグルは「AIによるスマホの改革」で競争を繰り広げている。ただ、アップルはこの10月からアメリカ英語向けに機能提供を始めたところであるのに対し、グーグルは今年初めからGeminiを本格展開している。日本語でももう使える。
そのため、「先行有利を生かして敵陣へと乗り込んだ」的なイメージを持つ人もいるようだ。
ただ、それはちょっと大げさに考えすぎだ。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら