健康保険が使える「禁煙外来」約50%が休止のワケ 禁煙を諦めたくない人が今すぐできる方法は?
ただ、2025年上半期には出荷再開が見込まれていますし、今すぐ薬の助けを借りて禁煙を始めたい人には、チャンピックス以外で禁煙するという選択肢もあります。
「禁煙外来」は、たばこをやめたい人のための専門外来です。
12週間で5回の診察を受けるのが、標準的な禁煙治療のプログラムです。初回の診察のあとは、2週間後、4週間後、8週間後、12週間後に受診します。また、2回目以降は対面ではなく、オンライン診療を選択することもできます。
外来では薬による治療だけではなく、医師によるカウンセリングで、たばこを吸いたくなったときの対処法や、喫煙を再開しないための方法などのアドバイスを受けることもできます。
禁煙外来で75%の人が禁煙に成功
国立がん研究センターによると、禁煙外来を利用して5回の診察をすべて受けると、治療終了時で75%の人が禁煙に成功したそうです。
以前は禁煙治療にかかる費用は健康保険の対象外でしたが、2006年からは一定の基準を満たした患者さんに対して、健康保険が適用されています。そして、2020年からは加熱式たばこを使用している人に対しても、健康保険による治療が認められています。
なお、加熱式たばこは「煙が出ないから害はない」と誤解されることがありますが、紙巻きたばこと同様に、多くの有害物質を含んでいて健康へのリスクがあるという報告もあります。
自治体や企業のなかには、禁煙したい人に対する助成金の支給というサポートを行っているところもあります。
例えば、東京都中央区では、健康保険が適用される禁煙外来での治療に要した医療費に対して、自己負担額が1万円以上の人では上限1万円、自己負担額が1万円未満の人の場合は全額の支給を受けることができます。
助成金の支給を受ける場合は、定員や条件が設けられていることがありますが、禁煙治療が完了した際にはぜひ活用したい仕組みです。気になる方は、各自治体のホームページなどで確認してみましょう。
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