CR-V e:FCEVのラゲッジスペースは、2つ搭載する水素タンクのうち、後方搭載ぶんが出っ張りとなっているため、その部分は荷物の積載はできない。ただし、荷室をアレンジできるフレキシブルボードを標準装備することで、上段を荷室後端までフラットにすることが可能だ。また、フレキシブルボードを下段に置けば、高さのある荷物や重い荷物を積むこともできる。
なお、これもホンダ開発者の話だが、北米では、「CR-V e:FCEVの荷室にマウンテンバイクを積載し、アウトドアスポーツを楽しむユーザーもいる」のだという。ちなみに、このモデルの前に販売されたセダンタイプのクラリティ フューエルセルは、荷室が狭いため、自転車などの積載は無理だった。CR-V e:FCEVは、SUVタイプとしたことで、セダンタイプより荷室に余裕があるのだ。しかもCR-V FCEVは、水素の一充填当たりの航続距離が長いため、アウトドアのレジャーにも十分に使える。こうした点も、CR-V e:FCEVは、都市部の移動だけでなく、遠方のドライブを楽しむユーザーにも最適であるといえるだろう。
充電・給電に対応したプラグイン機能
CR-V e:FCEVは、ほかにも、日本の自動車メーカーが発売するFCEVモデルとして初めて(2024年7月時点/ホンダ調べ)、外部から充電可能なプラグイン機能を採用していることもトピックだ。左フロントフェンダー内にAC充給電口を設置し、バッテリーの普通充電を可能とする(6.4kWで満充電は約2.5時間)。
また、標準装備のAC車外給電用コネクター「ホンダ パワーサプライコネクター(Honda Power Supply Connector)」を普通充電口に差し込めば、1500Wまでの家電製品などを使用できる。アウトドアなどのレジャーはもちろん、停電時の電源として活用できるのだ。
加えて、荷室内には、CHAdeMO(チャデモ)方式のDC給電コネクターも設置。ホンダ製の「パワーエクスポーターイー6000」「パワーエクスポーター9000」といった可搬型外部給電機を接続すれば、一般家庭の約4日分の電力も供給可能。災害時の非常用電源から屋内イベントまで、さまざまな用途に活用できる。
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