なお、ほかにも、このモデルには、エレクトリックギアセレクターの左隣にある「eボタン」を押して「セーブ(SAVE)モード」に切り替えれば、燃料電池システムを使用しバッテリーの電力を節約。また、「eボタン」長押しで「チャージ(CHARGE)モード」を選べば、燃料電池システムの発電量を増やしてバッテリーに充電する。
さらに「eボタン」上には、ドライブシーンに応じ4つのモードを選択可能な「ドライブモードスイッチ」も採用する。幅広いシーンに対応する「ノーマル(NORMAL)モード」、ワインディングなどに最適な「スポーツ(SPORT)モード」、エコドライブをアシストする「イーコン(ECON)モード」、雪上でもスムーズな走りを生む「スノー(SNOW)モード」を用意する。
スポーツモードの走り
とくに筆者的に楽しかったのはスポーツモード。ノーマルモードなどと比べると、アクセルペダルの操作に対し、かなりダイレクトで、スポーティなパワー感を実感できた。しかも、ステアリングホイールには「メタル製減速セレクター」も装備しており、アクセルオフ時の回生ブレーキの強さを4段階で調節可能だ。コーナー手前でブレーキングに合わせて減速度を高めるなど、ガソリン車などのセミオートマ仕様的な走りを楽しむことができる。
しかも、そうした走りを味わう場合も、(海外製の某BEVのような)過度に急激な加速や、逆にパワーがついてこないといった感じはない。あくまで電動車らしいスムーズさを維持しつつ、アクセル操作に対しリニアにパワーが出る感じだ。こうした特性により、前述したとおり、普段ガソリン車やハイブリッド車に乗っているユーザーが、初めてFCEVの当モデルに乗っても、違和感はほぼないだろう。燃料が水素というだけで、乗り味などは「いつものクルマ」。まさに、今までと同じ感覚で乗れることが予想できる。
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