「レクサス」を買っているのはどんな人なのか? LBX/UX/NX/RX/IS/ES購入者1821人を分析

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続いて、「前有車(購入前に乗っていた車)」を見てみよう。注目すべきは、LBXを除きレクサスからの乗り換えが1位で5割前後となっていることだ。2位はトヨタで、3割前後を占めている。

レクサスは人気のSUVタイプのラインナップを充実させており、「レクサスからレクサス」の乗り換えニーズを満たせていると見える。また、「トヨタ車からレクサス車」へのクラスアップも多いから、トヨタグループの狙いどおりであると言えよう。

一方でメルセデス・ベンツやBMWからの乗り換えは多くない。ラグジュアリーブランド同士とはいえ、輸入車ブランドとは顧客層が違うのであろう。ラグジュアリーブランド市場で存在感を発揮していくのは、まだ道半ばのようだ。

ここまで「メーカー別」で前有車を見てきたが、次は「車種別」の結果を紹介する。

コンパクトで価格も手ごろなLBXは、レクサスよりトヨタからの乗り換えが多い結果であったが、車種別で見るとレクサス「CT200h」とトヨタ「アクア」が同程度いて、次いでトヨタ「ハリアー」の順となった。

NX、RX、ISは同一車種からの乗り換えが1位であり、ローン・リースの支払いやモデルチェンジのタイミングなどを機に乗り換えていると考えられる。セダンのESを見てみると、トヨタ「クラウン」からの乗り換えが多いことが、興味深い。

「ES300h」は生産が終了した「GS」や先代「LS」のショートボディからの代替えニーズにも対応(写真:レクサス)
「ES300h」は生産が終了した「GS」や先代「LS」のショートボディからの代替えニーズにも対応(写真:レクサス)

先代クラウンはスポーティ路線であり、現行クラウンはクロスオーバーやスポーツが主流になって、セダンは大型化してショーファーカー(運転手をつけて乗るクルマ)のイメージが強くなった。かつてのようなクラウンのニーズに対応するのは、今はESなのかもしれない。「購入時の前提条件」でも、ESの結果は特徴的だ。

ES購入者は、「メーカー」をもっとも重視しており、加えて「車名」「ボディタイプ」においても6車種の中でもっともスコアが高い。購入前から“ほしいクルマ”がはっきり決まっている人が多い、というわけだ。

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