もちろんなかには、女性大卒・男性高卒のカップルもいたし、自分よりも年収が低い男性を選んで結婚した人もいたが、下方の振り幅は狭かった。
年収の場合は、男性が低いといっても差が100万円程度。年収600万円の女性が、自分の年収の半分である300万の男性を選ぶことはなかった。
では、男性は、結婚する女性に何を求めるのか。これは番組でもやっていたが、“若さ”だ。
年収600万円の男性は自分よりも若い年収300万円の女性を選ぶし、1000万円超えの男性は、そもそも女性に経済力や学歴を求めていない人が多い。若くて見た目がタイプなら、“家事手伝い”でも結婚したいと思って、お見合いを申し込む。
日本社会がこうした状況下にあるので、高学歴、高収入の女性が、結婚をしづらくなっているのは事実だ。ことにアラフォーが結婚しづらい。
1年以内に相手が見つかれば…
きよみ(40歳、仮名)は外資系に勤め、年収が900万円あった。これまでいくつかの恋愛をしてきたが、結婚をしたい気持ちのタイミングが相手と合わず、歳を重ねてしまった。
仕事は日々忙しい。しかし、40歳になり、“もしかして1年以内に相手が見つかり結婚できたら、子どもも望めるかもしれない”と、婚活をスタートさせることにした。
入会面談のときにこんなことを言った。
「この年齢なので、ぜいたくがいえないのはわかっています。ただ、子どもを授かることを考えたら、なるべく歳の近い方と結婚がしたいんです。収入に関しては、私は外資なので福利厚生が手厚くないし、退職金もない。男性は日本の企業に勤める方なら、私の年収より低くても構いません」
そして、サイト登録をした。
美人のきよみには、登録するやたくさん申し込みが来たのだが、年齢が近い(年下も含め)と、男性の年収は400万円台、500万円台が多かった。きよみと同等、それよりも年収の高い男性になると50代の申し込みが多く、年齢的にお見合いしてみたい相手ではなかった。
「まだ始めたばかりなので、できれば45歳くらいまでで年齢を区切りたいです。自分から申し込んでみます」
こう言って、年収は750万円以上、年齢を45歳までで区切り、見た目もタイプの男性に20件申し込んだのだが、1つも受諾されなかった。
「やっぱりこの年齢になると厳しいのですね」
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