NY高級百貨店「ド派手イルミネーション」やめる訳 20年近く続いてきたライトショー今年は中止に
イルミネーション中止の決定が、一時休止を意味するのか、それとも伝統の終了を意味するのかは定かではないが、サックスはマスターカードとの関係とは無関係であるとしている。
2004年に始まった毎年恒例の光のショーは、通常11月下旬にお披露目され、1月上旬まで行われていた。ディスプレイは数分おきに繰り返される。
初期のころは、ホリデーシーズンごとに同じような演出が行われていた。店のファサードに投影された巨大な雪の結晶が、クリスマス音楽の演奏に合わせて現れたり消えたりするものだ。2010年になると、ディスプレイはさらに洗練され、店の窓から泡が顔を出し、建物の正面に浮かび上がるようになった。
どんどん派手になっていったライトショー
数年間、このディスプレイは店舗を点滅する城に変わり、柱や尖塔は氷柱の縁の下で数秒ごとに色を変えた。新型コロナウイルスのパンデミックの最中でも、イルミネーションは続いた。
2022年には、エルトン・ジョン・エイズ基金とのコラボレーションの一環として、ロケット船、万華鏡のような映像、そしてエルトン・ジョン自身が除幕式で「Your Song」を演奏するというショーが行われた。
昨年は、ディオールとのパートナーシップにより、音楽が流れ、花火が空に打ち上げられる中、光が脈動し、ルーレットのように回転する円盤の上に星座が描かれた、いわゆる「夢の回転木馬」を制作した。
お金には困っていない、少なくともそのように見えた。
今週、SNS上では、旗艦店の100周年記念日にライトショーを中止するという会社の決断を疑問視する声が多かった。「”番外編”を作るのに、これ以上の年があるだろうか?」と、「The Introvert's Social Hour」というポッドキャストのホストであるカヴォナ・ホロウェイは投稿した。
「あれは毎年みんなが楽しみにしているものなのに」とホロウェイはTikTokで語った。「それなのに『今年はやらない』『今年はショーウィンドウに力をいれる』って。そんなの誰も望んでいない」。
(執筆:Annie Correal記者)
(C)2024 The New York Times
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