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半導体バブルに異変「AIかそれ以外」明暗くっきり

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テスタの供給能力は逼迫状態で、「大忙しの製造現場では“異次元の生産”が合言葉になっている」(アドバンテストのIR担当者)。供給対応次第で業績は「さらなるアップサイドも」(同社のダグラス・ラフィーバCEO)という活況ぶりだ。

現在、急激に成長している、いわゆるAI半導体には2種類ある。1つ目は、エヌビディアのGPU(画像処理装置)に代表される演算用のロジック半導体。2つ目は、そうしたロジック半導体が演算を行う際に組み合わされて使われる、超高性能なメモリー(DRAM)の「HBM(広帯域幅メモリー)」だ。

テスタ市場で過半のシェアを握るアドバンテストでは、ロジック・メモリー用途ともに引き合いが急増している。ロジックでは生成AIブームに火がつく以前からエヌビディアを顧客に抱えており、同社製GPUのテスト工程を一手に担う。

さらにメモリー分野でも、大手DRAMメーカーはエヌビディア製品への自社製品の採用をめぐって競い合っており、HBMを大増産中。その製造工程で必須になるアドバンテストのテスタを大量に買い込む、という強烈な追い風が吹いている。

生成AI向けブームは続く

もう一社、AI需要の波に乗るのは、研削・研磨装置を手がけているディスコだ。同社の今2024年4~9月期の売上高は前年同期比41%増の1790億円、営業利益は同68%増の759億円とまさに絶好調。同社でも、アドバンテストと同じくHBMの製造工程に使われる研削・研磨装置の引き合いが強烈に増えていることが大きい。

ただ前述の通り、HBMはメモリーメーカーが急ピッチで増産投資を行ってきた。そのため、遠くないタイミングで需要が急減するシリコンサイクルの谷が深くなる可能性も高い。

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