真田広之「SHOGUN 将軍」ハリウッドに与えた変化 本作の日本人プロデューサーに話を聞いた

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――宮川さんご自身も忙しくなっているのではないですか。

本作のシーズン2、シーズン3で手一杯ですが(笑)、やはり以前より企画やアイデアに対して、関係者に関心を持ってもらえるようになった実感はあります。誰かにアプローチしたいと言えば、すぐにエージェントがミーティングをセッティングしてくれますから。日本関係の作品に一定の偏見があった数年前とは、景色がまったく違いますね(笑)。

『SHOGUN 将軍』の大成功は、私だけでなく、ハリウッドの映像製作に携わる多くの日本人関係者にとって、たくさんの扉を開いたと思います。私が携わる作品でも、すでにたくさん動きがあります。

完全オリジナルで続編も進める

――続編となるシーズン2の製作も発表されています。

シーズン1の配信が今年の2月に始まりました。配信当初から圧倒的に反響があって、数字もよかったと聞いています。5月くらいには続編の製作が決まっていたと思います。個人的にも、日本の歴史を知る者として、この先をやりたいと考えていたのでうれしかったです。

7月にはシーズン1の脚本家チームが全員集結しました。ただ、シーズン1で原作をすべて使い切っているので、いまは完全オリジナルの脚本開発を進めている最中です。脚本が仕上がった段階で一気に動き出すと思います。来年撮影できたとしても、配信は再来年以降。まだ2〜3年はかかりますね。

――シーズン3の製作も同時に進めるのでしょうか。

脚本はシーズン3も視野に入れて開発していますから、シーズン2がある程度進んだところで動き出すと思います。ただ、厳密に言えば、いまはシーズン3まで視野に入れた脚本開発のOKが出た段階です。ハリウッドでは何が起こるかわかりません。企画がなくなることもふつうにありますので(笑)。

SHO
『第76回エミー賞』授賞式会場でトロフィーを手にする宮川絵里子プロデューサー
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